“爆弾の力を駆使して進めていく、シンプルながらも奥深い探索型プラットフォームパズルゲーム”
作品の概要
ある日、外出したら鳥のような謎の生物に食べられてしまったいもむしが、爆弾の力を駆使しながら脱出を目指す探索型の2Dプラットフォームパズルゲーム。

| タイトル | Öoo |
| 開発元 / 発売元 | NamaTakahashi / tiny cactus studio / Tsuyomi |
| リリース日 | 2025年8月8日 |
| 対応ハード | PC(Steam) |
| 価格 | ¥1,200 |
| ジャンル | パズル、アクション |
本作は、体の一部が爆弾であるいもむしを操作して各ステージのパズルを解いていくことがメインのゲームとなります。Steamのタグの「メトロイドヴァニア」とある通り、パズルだけでなくマップの探索も楽しむことができます。最初解き方がわからなかった場所も、のちにその謎が解けるかもしれません。

プレイヤーが操作としてできることはいもむしの左右移動と爆弾の設置、爆破と実にシンプルです。爆弾は十字の形に爆破し、受けた爆風の方向に吹き飛ぶことができます。最初は1つしか爆弾を扱えませんが、ステージを進めていくと2つ扱えるようになり、片方の爆風でもう片方の爆弾を吹き飛ばすことも可能です。

ステージの各所にテレポート装置があり、すでに立ち寄った場所の別のテレポート装置に飛ぶことができます。テレポート装置を起動するとマップを見ることができるのですが、ここはメトロイドを彷彿とさせます。


マップ自体は1つで、エリアごとにパズルの主な解き方が変わってゆきます。例えばエリア1は1つの爆弾を使ったチュートリアルのようなもの。エリア2は爆弾の使い方の応用のようなもの。エリア3はボタンに乗っている間のみ動くギミックが登場し、うまく活用して進めていくもの…といった形で、エリアごとにテーマのようなものがあります。別のエリアに入るとステージの色が変わるので、視覚的に判断できます。
評価
全体評価:5/5 ※評価はあくまで筆者個人の感想です
次セクション以降で詳細について話していきます。
良い点
- すべてがシンプルで単純明快
本作では、複雑な操作は一切ありません。キャラクターを左右に動かす、爆弾の設置と爆破、ただそれだけです。
また、テキストの表示も一切ありません。というのも、特に説明などなくても、理解できるように作成されているためです。始めてキャラクターを動かす際や、爆弾を手に入れた際にはボタンのガイドが表示されます。
実に簡単な操作で遊ぶことができるため、老若男女問わず、理解しやすいシステムを採用されていると感じました。

- レベルデザインが秀逸
本作ではエリアごとにステージの進め方が変わってゆきます。その度に爆弾の新しい使い方を知ってゆくのですが、そのバランスが絶妙です。
新しいエリア、新しいステージごとに、段階的に進め方を閃かせる構成となっており、その進め方を閃いた際には思わず声を上げてしまうほどです。キャラクターの成長ではなく、プレイヤーの閃きでできることを広げてゆくというゲームデザインが素晴らしいです。
また、エリアの序盤で進み方がわからなかったステージも、そのエリアで身につけた知識で進めるようになったりと、本当にステージの構成がよくできていました。
各ステージの謎解きに関しても、理不尽な解き方は一切なく、わずかな要素だけで奥深い謎解きを作り上げています。

- 聴き疲れしないBGMとSE
本作ではエリアごとにBGMが変化するのですが、どのBGMも聴き疲れすることなくゲームを楽しむことができます。ゲームの要素がメイン、BGMがメインなど1つの要素がほかの要素を潰すということもなく、とてもいい塩梅だと感じました。SEに関しても、イメージや世界観とミスマッチになるようなものはありませんでした。
個人的には、BGMはエリア8の氷を想像させるBGM、SEは爆弾を爆破する際のちょっとレトロチックなSEが好きでした。

- ブラウン管テレビのような表現がされたドット絵グラフィック
ゲームの構成要素がシンプルなこともあると思いますが、背景と混ざってドットがつぶれたり、ごちゃごちゃしていて見づらいと感じることはありませんでした。
実際のゲーム画面は4:3の枠内であり、テクスチャにもボーダーのパターンが入っていることから、レトロ感を意識して作成されていると思われます。ブラウン管テレビのような質感が表現されており、懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

- ワクワクするイースターエッグ要素
本作では、爆弾を置いた際に低確率で見た目が変わるイースターエッグ要素があります。小さな要素ですが、見つけた際にはとてもワクワクしました。
見た目が卵だったりしますが、もしかしたらメトロイドやヨッシーの要素なのかも…しれません。


好みが分かれる点
- ゲームボリューム
筆者は2時間30ほどで本作をクリア、1時間ほどで隠しステージまでクリアしたのですが、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。お値段に関してのコスパが悪い、と思う方も一定数いそうだなと感じました。
個人的には満足感がかなり高かったので、このお値段であればちょうどいい/もう少し出してもよいと思いました。
- 隠しステージの見つけ方のヒントが少しわかりづらい
ゲームをクリアしてから隠しステージを見つけるためのヒントを確認できるのですが、このヒントを見ても結局どうすればよいのか?と20分ほどマップを駆け巡っていました。
探索型を謳っていることと、個人的には大きな不満というほどではないと感じたため、こちらのセクションに入れさせていただきました。
不満点
- 隠しステージのトロフィーについて
唯一の不満点になりますが、クリア後の隠しステージのクリアで見ることができるトロフィーについて、コレクションルームや実績などでどうにかステータス性を出すことができればよかったのかなと感じました。
せっかく全隠しステージをクリアしても実績などが解除されるわけでもないので、隠しステージまでやる目的があまりわかりませんでした。

まとめ
全体を通して、シンプルながらも奥深い謎解きゲームだと思いました。特に各エリア、ステージのレベルデザインが秀逸で、新たな進め方を探していくのがとても楽しかったです。
謎解きの難易度はどちらかといえば簡単よりではありますが、新たな閃きを自然と引き出してくれるようなゲーム構成であり、プレイしていて満足感があります。
テキスト要素もなく、直感的にわかりやすい操作性で、老若男女誰でも楽しむことができるゲームだと感じました。
現代には様々なゲームであふれており、次々と消費されていく中で、本作はひときわ輝く名作だと感じます。ぜひ遊んでみることをお勧めします!

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